北海道の温泉へ

豊富温泉−ふれあいセンター
所在地北海道天塩郡豊富町字温泉
施設タイプ日帰り施設
日帰り入浴8:30〜21:00
一浴420円
お風呂内湯男女別2箇所、洗い場・シャワー有、ボディーソープ・シャンプー有

 


豊富温泉は北海道内では歴史のある温泉地で、大正時代の開湯だそうです。 油田掘削の際に温泉が湧き出たのが始まりで、油混じりのお湯が特徴的で、 湯治目的などで賑わう落ち着いた温泉地です。
近年、稚内温泉が出来るまでは、日本最北端の温泉でした。

冒頭にも述べたように、豊富温泉の特徴は油混じりであることです。
アブラ臭のする温泉は日本海側、特に新潟県、秋田県に多く存在し、 やはり油田掘削の際に湧き出た場所がいくつもありますが、 あくまでも「アブラ臭」であって、油が混ざっている訳ではありません。

なかでも「ふれあいセンター」が凄い!という噂を検証しに訪問してまいりました。
「ふれあいセンター」は近年になって出来た公営の日帰り施設で、 本館浴室(湯治用浴室)と新館浴室(一般用浴室)の2箇所の浴室があり、 どちらも自由に入浴する事ができます。
一般用浴室は入浴しやすいように、油を取り除いた浴室だそうですが、 湯治用浴室は極力源泉を尊重し、長湯できるように温めの温度になっているそうです。 この湯治用浴室に入浴しました。

まず浴室に入るとアブラ臭が鼻をつきますが、臭いの強さは他にもあるレベルです。 お湯は茶褐色で塩味がしますが、表面には本当に油が浮いています。 入浴すると、油が体にまとわりつき、ツルツル、ヌルヌルする感触が心地よいです。 浴感も強く、非常に気持ちのよいお湯で、はるばる道北までやってきて良かった!と思えるお湯です。
浴室には油を溜めた洗面器がおいてあり、湯治目的の方はこの油を体に塗るようです。 お湯からあがると、体には油がねっとりと付着して、これを取るのに一苦労です。 タオルはもちろん黄色い油が付着します。
湯上り後は肌がしっとりとして、美肌効果や皮膚病に効くというのが実感できます。
その後、他のお風呂で体を洗っても独特のアブラ臭が体から漂い、お湯の強さを再確認できます。
ここへ入浴するだけの目的で、道北へ行く価値のある温泉だと思います。


追記
2006年5月再訪いたしました。
前回2004年11月の入浴時に「湯治用浴室」の湯の素晴らしさに感動し、 「もう一度入りたい!」と思って訪問したのですが、 ちょうど改装工事(脱衣場のクロス張替え等)の真っ最中で、タイミングの悪い事に 男子湯治用浴室が利用できない日・時間でした。残念!
ということで、一般用浴室にて入浴いたしました。
こちらも浴室へ入った瞬間に鼻を突くアブラ臭が心地よいです。
お湯の感じは、油が浮いいない他は、湯治用浴室同様の強い浴感を感じる素晴らしい湯です。 ですが、ここの真骨頂はその浮いた油による肌への効果であり、物足りない印象を受けました。 やはり入浴するなら湯治用浴室がお勧めです。
ただし、一般用浴室の湯も、他の温泉と比較しても非常に良い湯であります。 あくまでも湯治用浴室と比較すると・・・という話ですので念のため。


湯治用浴室
初入浴:04年11月
最近の入浴:07年 5月

一般用浴室
初入浴:06年 5月