島根県の温泉へ

千原温泉−千原湯谷湯治場
所在地島根県邑智郡邑智町千原1070
施設タイプ日帰り施設−湯治主体
日帰り入浴8:00〜18:00
一浴500円 個室休憩5時間1200円
お風呂 内湯男女別 洗い場無、シャワー無、石鹸無

  
                                              持ち帰り用の源泉汲み場

島根県、いや、中国地方でも随一の温泉との話を聞く湯です。
古くから続く湯治場ですが、以前はあくまでも療養目的を優先し、
単なる保養目的や興味本位の客は断る!という厳しい湯治場でした。
そんな訳で、温泉マニアの間では”良い湯だけど入浴できない幻の湯”と思われていました。
しかし、数年前代替わりをしてからは、一般の入浴客も受け入れて下さるようになり、喜び勇んで行ってまいりました。

山奥の鄙びた湯治場ですが、建物の内外には今風の装飾がなされてよく手入れされています。
女将さんも都会的な感じのする方で、私が富山から来たと事、温泉が好きで噂を聞きつけやって来た事を伝えると、
「富山からいらっしゃった方は初めてじゃないですかねえ〜?」
「この後は小屋原とか池田ラヂウムにも行かれるんですか?」
との言葉を頂き、温泉好き人間の行動もよくわかっていらっしゃるようでした(笑)

さて、肝心のお湯とお風呂です。
茶色く濁った金属臭のする湯で、甘塩っぱく、炭酸がシュワっとします。 ここは足元湧出の湯で、浴槽の底から直接湯が湧き出ています。
底に敷かれた板の隙間から湯と一緒に泡がブクブクと湧き上り体をつたいます。 ソフトな湯の感触とあいまって、非常に心地よいです。
温度は非常に温いのですが、じっくり長時間浸かることができて寒いことはありません。
湯小屋から谷沿いに進んだ奥のほうにある源泉は、持ち帰り用(有料)の源泉汲み場になっており、
入浴客だけでなく湯を持ち帰る方が次々とおとずれ、高い効能を物語っていました。

なんだかクセになりそうな良い湯でした。

初入浴:05年 4月